統計検定®2級を勉強していて,こんな経験はないでしょうか。
- 公式は覚えたものの,どの問題で使えばよいかわからない
- 解説を読んでも,途中の計算が省略されていて理解できない
- 数学に自信がなく,Σや積分が出てくると手が止まる
- テキストを読んだだけで,実際に問題を解けるようになっているのかわからない
- 出題範囲が広く,何をどこまで勉強すればよいかわからない
こうした悩みを解消するために書いたのが『ゼロからはじめる 統計検定®2級 最速攻略』です。
↓単行本がオススメです。
本書は,中学校までの数学を前提知識として,記述統計,確率,確率分布,区間推定,仮説検定,分散分析,回帰分析までを一冊で学べるように構成しました。この記事では実際の誌面を一部公開しながら,本書の特徴とおすすめの使い方を紹介します。
真の統計検定®2級対策本がついに登場
私がこのブログをはじめた2020年当時,統計検定®2級相当の内容を学べる書籍やウェブサイトは数少なく,その内容も決してわかりやすいものとはいえませんでした。今の社会に求められている知識が,これほどまでに学びにくい状況をなんとか改善したい。それがブログやYouTubeをはじめた理由でした。
それから6年近い歳月が経ち,統計検定®2級対策を謳う書籍は確かに増えました。ただ,統計検定®2級をはじめて学んだ頃の自分が本当にほしかった本はこれまでなかったのです。それは「統計検定®2級を受検するのがどういう人で,どういう所でつまずきやすいのか」を本当の意味で理解した上で書かれた書籍ともいえます。これまでブログやYouTubeを通じてたくさんの統計検定®2級学習者と交流してきた私にはそれが書けます。その答えとなるのが本書なのです。
多くの統計検定®2級学習者にとっての「わかりやすさ」を考え抜いた本書の特徴を以下のセクションで説明します。
本書の内容と学習しやすい構成
まず,目次は次の通りです。
【目次】
第1章 記述統計学
平均,分散,相関係数,回帰直線,時系列データ,ジニ係数など
第2章 確率
確率の基本,順列・組合せ,条件付き確率,ベイズの定理
第3章 確率変数と確率分布
期待値と分散,正規分布,標本分布,二項分布,ポアソン分布など
第4章 区間推定
母平均,母分散,母比率,母比率の差の信頼区間
第5章 仮説検定
平均・分散・比率の検定,2標本の検定,適合度検定,独立性の検定
第6章 分散分析と回帰分析
一元配置分散分析,単回帰分析,重回帰分析
次に,本書全体を通して採用している構成上の工夫を紹介します。
各節のゴールが一目でわかる
各節の冒頭には,その節で学ぶ重要語句を「キーワード」としてまとめています。さらに,その節を学ぶことで最終的に解けるようになってほしい「ターゲット問題」も掲載しています。次の画像はその一例です。

つまり,本文を読む前に次のことが確認できます。
- この節では何を学ぶのか
- 読み終えたあとに何ができるようになるのか
この構成によって,いま何を勉強しようとしているのかを見失うことなく,キーワードで学習内容を見渡し,ターゲット問題でゴールを意識しながら学ぶことができます。
「結局大事なのは何か」がPointを見ればすぐわかる
本文中の重要な定義,公式,考え方を「Point」として整理しています。統計検定®の学習では,説明を読んで理解することも大切ですが,範囲が広いこともあり,それだけでは大事なことが頭から抜けやすくなります。そこで,最終的に「何をおさえればよいか」を自分の中で整理しやすくするために,次の画像のような「Point」を設けて,そのページで特に重要な内容をすぐに確認できるようにしました。

まず本文で考え方を理解し,そのあとにPointで要点を確認することで理解と定着の両方を進めやすくしています。試験前の復習にも使いやすい構成です。
節ごとに演習問題を解いて詳しい解説で理解を深める
いくら説明がわかりやすくても,ただ読んでいるだけでは問題が解けるようにはなりません。自分の頭と手を使って,学んだことを活用する練習が必要です。そこで,本書では各節の最後に豊富な演習問題を用意しています。次の画像はその一例です。

各問題には難易度が設定してあり,次の3段階に分けられています。
- ★:合格のために必ず解いておきたい問題
- ★★:余裕をもって合格したい人向け
- ★★★:2級より先まで学びたい人向け
時間が限られている人は★がついた問題だけを解き,理解を深めたい人は★★や★★★がついた問題にも進めます。演習問題の解答解説は巻末に記載しており,次の画像のように,答えに至るまでの考え方を丁寧に説明しています。

本文中の数学的記述は最小限にし,巻末の付録で補える
数学が苦手な人でも読み進めやすいように,本文は図や日本語による具体的な説明を中心に構成しています。本文を最後まで読むだけでも合格に必要な知識を身につけることができますが,「期待値や分散の公式はどこからきたのか」,「この検定統計量がt分布にしたがうのはなぜ?」といった疑問をそのままにはしたくない人もいるはずです。そういう人のために,公式の導出等は巻末の付録Aに掲載しています。次の画像はその一例です。

また,本書の一部の単元では和の記号のΣと積分を使います。これらの高校数学の内容をあえて用いることにしたのは,これらが試験でも出題されることがあるからです。でも,ご安心ください。本書では,巻末の付録AでΣと積分をゼロから解説しています。これにより,中学の数学までを理解している人ならば,本書を通して統計検定®2級の内容を網羅的に学習していくことが可能になっています。
図と具体例・例題で直感的に理解できる
統計検定®2級の受検者層は,高校生からシニアの方まで幅広いため,抽象的な一般論や無味乾燥な式の羅列では内容についていけない人が多くなりやすいです。そこで本書では,図,例題,例による説明を一般論より優先することで,「これから何をやろうとしているのか」を直感的にわかりやすいように工夫しています。以下で,順に紹介します。
公式を暗記する前に図から意味を理解する
統計学の公式は,式だけを見てもなかなか頭に入りません。そこで本書では,図でイメージしやすくなるような工夫を取り入れています。例えば,共分散の説明では,次の画像のように散布図を4つの領域に分けた図を利用し,公式が「何を計算しているのか」が理解しやすくなっています。

ベイズの定理は例題から理解する
ベイズの定理は統計検定®2級の試験で頻出ですが,苦手意識をもつ学習者も多いはずです。ここには2つのハードルがあり,「式が何を意味しているか」が理解しにくいという点と,ベースとなる条件付き確率の感覚がつかみにくいという点です。そこで本書では,条件付き確率の「なぜ」を解きほぐすことからはじめ,次の画像のように,具体例と例題を使ってベイズの定理を自然に理解できる流れをつくっています。

これにより,ただ単に「公式に数字を入れる」だけでは見えてこないものが見えるようになります。
苦手になりやすい分散分析も例から解説
分散分析は,平方和の分解から検定統計量を構成するところがポイントです。このような式は統計検定®2級のPBTでも問われていますが,いきなり数式を相手にするとハードルが一気に高くなってしまいます。そこで,本書では次の画像のように具体的な例から説明をはじめて,次第に一般的な形の数式にまとめていくという流れを採用しました。

なお,統計検定®2級では分散分析モデルは不要です。本書ではこういった不要な知識を盛り込まずに本当に必要なことだけを学ぶことができます。
本書の使い方
本書は次のような方に特におすすめです。
- 統計学をほとんど勉強したことがない
- 高校数学をかなり忘れている
- 統計検定®2級に独学で合格したい
- 公式を丸暗記するのではなく,意味を理解したい
- 他のテキストを読んでも問題が解けるようにならなかった
- ブログやYouTubeの講座を一冊で復習したい
- 将来,統計検定®準1級やデータ分析の学習へ進みたい
そして,最短で合格したい場合には,各節を次のような順番で学習していくと効率がいいです。
- ターゲット問題を解いてみる
- (解けなければ)本文を読む
- Pointを確認する
- ターゲット問題を解き直し,模範解答と比べる
- ★のついた演習問題だけを解く
ターゲット問題が解けるならば,その節をとばして学習することも可能です。その際にもPointだけは確認しておきましょう。
また,もっと理解を深めたい人は,★★まで解いて付録Aの気になる公式のところだけを読んでもいいですし,統計検定®準1級や1級まで進みたい人は,★★★と付録Aまで取り組み,数式の導出も追ってみてください。
まとめ
『ゼロからはじめる 統計検定®2級 最速攻略』は単に公式や解法を並べた本ではありません。
各節のキーワードとターゲット問題で学習のゴールを確認し,本文で考え方を理解し,Pointと演習問題で知識を定着させるという学習の流れそのものを意識してつくりました。
数学に自信がない方は本文と基本問題を中心に,より深く理解したい方は応用問題や付録まで,自分の目標に合わせて学べます。
統計検定®2級に挑戦したいけれど,
「何から勉強すればよいかわからない」
「公式の丸暗記ではなく,意味から理解したい」
「独学で最後まで学べる教材を探している」
という方にぜひ手に取っていただきたい一冊です。
↓単行本がオススメです。
↓正誤表はこちらです。








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